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GeForce RTX 4070 SUPERにグラボ交換したXPS 8960でパワーリミットを調整してCPU温度を抑えてみる(第13世代Core・発熱・Extreme Tuning Utility)

XPS 8960のグラフィックボードを GeForce RTX 4070 SUPER に交換してから最近遊んでいる Stable Diffusion WebUI の動作検証を諸々やってみたので結果を報告。結論を先にいってしまうと画像生成の時間は大幅に短縮できました!僕のWebUI環境と出力設定だと画像1枚で25秒前後。以前使っていたPCの「XPS 8930」+「GeForce GTX 1660Ti」だと1分以上かかっていたので 1/3 程度に短縮した感じです。

ただ手放しでは喜べない点もあって

うちのXPS 8960はCore i7 13700モデルですがCPUクーラーは上記の様なトップフロー型でヒートシンク、ファンのモデルになっています。CPUのTDPが65WモデルだとこのタイプのCPUクーラーでTDP 125WモデルだとサイドフロータイプのCPUクーラーになる様です。トップフローでも普段使いであればファン音も気にならずCPU温度も HWMonitor で見る限り40度前半を推移しているので気になる点もありません。

 

しかーし、WebUIで画像生成を始めると一転。うちでは画像生成を開始すると長時間回しっぱなしにするんですが一定間隔で100度を行ったり来たりします。サーマルスロットリングが動作してTj.MAXの100度を超えない様に電圧制御しているんだと思いますが、その間この小さなCPUファンは回りっぱなしでそれなりにうるさい状態になります。そう、気になる点というのはCPUの冷却性能が足りてない問題です。

 

第13世代Coreは消費電力や発熱が大幅に増えたCPUと言われてます。最新の14世代Coreも状況はたいして変わっていないっぽいですが。となるとCPUの冷却が重要な意味を持ってくる訳ですが、うちのXPS 8960はちょっと頼りないCPUクーラー仕様になってます。何度も言いますが普段使いであればこれでも全く問題なくて、AI画像生成の様な高負荷になる使い方をした場合に気になるよ、という意味です。CPUクーラーそのものを交換すれば良いんですが、まずはソフトウェアの設定だけで状況改善できるか試してみました(メーカー製PCのCPUクーラー交換って自由度が高くなさそうで心配なところもあるので)。

「Extreme Tuning Utility(XTU)」(インテル)を使った現状確認。

Extreme Tuning Utilityはインテルが提供するツールでCPU監視やチューニングができる優れもの。今回は発熱を抑えるのが目的なので、ある程度CPU性能ダウンさせるのと引き換えにTDP(PL1)とMTP(PL2)を下げるチューニングをします。Extreme Tuning Utilityのダウンロードは下記インテルサイトから。

 

www.intel.co.jp

 

Core i7 13700のTDPは65W、一方MTPは219Wと高性能であるがゆえに高めです。AI画像生成はほぼGPU処理の認識なので発熱量を抑えるためにCPU性能を落としても大きなマイナスにはならない想定です。設定値の目安は長時間画像生成してもCPU温度が100度に達しないレベルを目指します。

※Extreme Tuning Utilityの設定は危険も伴う為チューニングは自己責任でお願いします

チューニング結果がこちら。TDP 42W、MTP 145Wとかなりの低電圧CPUになってますがCPU温度は目標をクリアしてます。元のCore i7 13700と比べると約65%程度の性能比になっているのでCPU性能を必要とするアプリケーションだともろに性能ダウンを感じるかもしれません。これで1時間程度WebUIで画像生成してみましたがExtreme Tuning Utilityのグラフだと100度に達しないレベルでした。HWMonitor で見ると瞬間的ですが100度に達していた時もある様ですが大幅な発熱量ダウンはできた様です。CPUファンがブンブン回り続ける点は変わらない様です。回さないと温度を下げられないんでしょうね。

 

肝心の画像生成にかかる処理時間ですが、Core i7 13700のデフォルト状態で24~25秒/1画像。チューニング後で26秒/1画像。大量出力するとたった1秒でも差は小さくはないんですが65%で動かしてこの程度の差しか出なかったのは興味深いです。CPU性能をそこまで必要としていないのを実体験した感じです。

 

  Core i7 13700 デフォルト 電圧チューニング後 デフォルト比
TDP(PL1) 65W 42W 65%
MTP(PL2) 219W 145W 66%
画像生成時CPU温度(目安) 70度台~定期的に100度 60度台~80度前後 -
画像生成時間 25秒 26秒 1.04%

 

ということで、画像生成処理時間を大幅に長引かせる事なくCPUの発熱を抑える対策は一先ず達成できました。CPUの性能を犠牲にした内容なので恒久対応ではありませんがCPUクーラーを交換する根本解決までの仮対応としては十分ありですね。同じ様な悩みを持つ方の1解決策になればと!

 

次はやはりXPS 8960のCPUクーラー交換ですよね。

お楽しみに!