木工用ビスを使ってビス打ちする際に下穴を空けずにビス打ちすると木割れが発生することがあります。特に木材の端近くにビスを打とうとするとかなりの確率で割れると思います。原因はビスが入っていく際に生じる力が木目に負荷をかけることで発生している訳ですが事前の下準備で防ぐことも可能です。今回はその解決法をご紹介します。
下穴をあけることで木割れを防ぐ
木割れしない様にドリルビット等を使って下穴を事前にあけておくことで木割れを防ぐことが出来ます。私はよく2.5mmの下穴錐を使ってあけています。使っている下穴錐はアネックスの「下穴錐 カラーハイス 2.5mm 紫 ACK-025」。
実は慣れている人は下穴をあけなくても木割れをさせずに作業出来るらしいですが、趣味でやっている様な私の経験値レベルだと2x2材でも場所によって木割れさせてしまう事があるので下穴はあけています。下穴があいていると木割れしないのと同時にビスを真っ直ぐ打つことも楽になるのでとても助かります。迷ったら下穴をあけておくのが良いと思います。
皿取錐でビスの皿部分まで下穴をあける
ドリルビットで下穴をあけるのもいいですが皿取錐というビスの皿の部分まで下穴をあけられる錐もあります。
この皿取錐であけると中心に細穴とビスの皿の様な太い下穴を同時にあけられます。こうする事でビスを打った際に木材の面とビスの面を面一で揃えることができ見た目をより綺麗に仕上げられます。
皿取錐を利用するとビスの皿の部分まで下穴があくのでビス打ちしてもビスの皿が木材に触れず綺麗に打ち込めます。ドリルビットで下穴だけをあけた方はビスの皿が木材を押して凹ましてしまうので見栄えが悪くなります。そこで凹まさない様に手前で止めるとビスの皿が木材の面より飛び出てしまいこれも見栄えが良くないんですね。
使っている皿取錐は「スターエム 58S-3090 皿取錐 3×9」。この皿取錐は先端の穴が3mm、ダボ穴部分が9mmという仕様ですが実際に開けてみるとダボ穴部分が約8.5mmでした。誤差範囲なので問題は無しです。手持ちのビスの皿の直径が約8mmなのでビス打ちするとダボ穴の方が一回り大きく、個人的に丁度いい見栄えです。
使用したコーススレッドの皿サイズ
皿取錐でより深く下穴をあければ木工ダボでビスを隠すことも可能なので次回やってみようと思います。