ロジクールのハイエンド向けワイヤレスマウスのMX Master 3を今さらながら購入です。発売は去年9月。出ていたのは知っていたんですが当時使っていたMX Master 2Sで満足している最中だったので購入をスルーしてました。
ハイエンドマウスは相変わらずいい感じのパッケージに入ってますね。ただ以前のマグネット付きの開き蓋に比べると構造はシンプルになってますね。付属品はマウス本体・Unifyingレシーバー・UBS-C充電ケーブル! マウスもUSB-C対応になったんですね。MX Master 2SがMicro-USBで今となっては過去の形状だったのでUSB-C対応は素直に嬉しい進化です。
マウス底。MX Master 2Sとほぼ同様のレイアウト。ボタンで最大3台のデバイスと接続できるのも同じ仕様でした。センサーがロジクールDarkfieldトラッキングな点も同様の様です。基本仕様はもしかするとほぼ同じなんでしょうね?!
マウス本体のサイズ感はそこまで大きく差がない様に見えます。ただ2年近く使っていたMX Master 2SからMX Master 3に鞍替えするとマウスのホールド感は若干違う様です。MX Master 3の方が幅が細っそりした様で手を載せた時や掴んだ時に物足りなさを感じます。
マウス幅の見た目。MX Master 3が四角く細身であるのに対して、MX Master 2Sは若干幅のある逆台形っぽい形でホールド感はMX Master 2Sの方がしっくりきます。まぁこれも慣れてくれば違和感感じなくなるんでしょうね。長く使っていると新しいものに切り替えると何でも違和感は残るものですよね。
あとホールド感で気になったのがもう1点。MX Master 2Sはマウス右サイドにも親指付近にある波型の加工が施されていてグリップ感が高められていましたが、MX Master 3にはそれが無く、マウスを掴んだまま持ち上げる際にグリップの弱さを感じます。ただこれも使っていくと薬指をマウス底に引っ掛けて持ち上げられる事に気づき今では違和感なく持ち上げられる様になっています。
マウス本体の重量比較。若干MX Master 3の方が軽い様です。
これくらいの重量のマウスだとこの差はそこまで実感は無いです。
ホイール周りは今回大きく仕様が変わったようです。MX Master 3はホイール部分からゴムが無くなってすっきりしています。ゴムパーツって長く使っていくと劣化して形状が変化したり小さなゴミが付いたりで汚くなるんですよね。MX Master 2Sが正にその状態。掃除もしずらいしホイールのゴムパーツは今後無くして欲しいですよ。
素材の変化だけでなく、ホイールの回転そのものも大きく変化していました。MX Master 2Sもロジクールのハイエンド機では当たり前の高速スクロール機能が付いていて縦方向に長いドキュメントを見る際、勢いよくホイールを回すと自動で回転し続けてくれるので便利だったんですが、ラチェットモードとフリースピンモードの切り替え時に「ガチッ!」と大きな音がするんですね。これが非常にうるさいんです。
MX Master 3ではこの辺の仕様が変わり新方式の「MagSpeed 電磁気スクロール」で機械的制御を無くしスムーズに切り替えられる様になっているとのこと。この仕様の違いはホイールを回すとすぐに気づきます。ほぼ無音で切り替わり、ラチェットモードでのホール回転音も小さくなり気になる音に対しての不満はすべて改善されています。
もう1点の改良で嬉しかったのが親指ボタンの配置と形状変更。MX Master 2Sも横スクールとボタン2つと実はMX Master 3と構成は同じなんです。同じなんですがMX Master 2Sのボタン2つは配置場所が上過ぎるのと形状が小さく押しずらいという点でまったく使い物にならないボタンだったんです。特に進むボタンなんかは誰がこれを使えるんですか?と思うくらいおかしな場所と形状のボタンです。
MX Master 3では2つのボタンが親指で押すことを想定した際に適切な位置に配置され、且つ形状もGood。個人的にはもう少し幅広なボタンでも良かったんじゃないかなと思いますが、まぁMX Master 2Sよりは大分ましで、2つとも使えるボタンになっています。
ただマウスのスカート部分に配置されている隠しボタンは今回使いにくかったので無機能をセットしています。恐らく左に出過ぎていて押す際に親指をずらさないと押せないのが不自由で使いたいと思えないボタンになってしまっています。ここは残念な点。
という事でざっとMX Master 3のレビューをしましたが概ねM満足なハイエンドマウスでした。価格が高くてもハイエンドなマウスを使いたい方にはMX Master 3はお薦めのマウスです。